こんにちは、ごうたむです。
体重の移動平均線が右肩上がりです。
さて今回はテクニカル分析を一歩進めていきます。
テクニカル分析の登場人物として前回はロウソク足とロウソク足チャートを取り上げました。
今回はチャートをベースにした分析のための補助ツールのひとつである移動平均線を取り上げます。
移動平均線とは
移動平均線は、チャート分析のための補助ツールであるインジケーターのひとつです。
インジケーターとは、値動きから計算した値を様々な形でチャートの中や外に表示するツールをいいます。
一定期間のロウソク足の終値を平均した値(移動平均)をチャート上にプロットして線で結んだものが移動平均線となります。
ガタガタしているロウソク足チャートを滑らかにして値の推移傾向を見やすくするのが元々の目的です。
平均に使う期間が長いほど移動平均線は滑らかになります。
種類
計算方法による区別
移動平均の計算方法によるマイナーなものは置いておいて、主に次の3種類があります。
単純移動平均
SMA(Simple Moving Avarage)とも表記します。
単にMA(エムエー)というときはこれのことです。
加重移動平均
WMA(Weighted Moving Avarage)と表記します。
現在に近いほど値動きのウエイトを重く評価したい場合はこちらを使います。
指数平滑移動平均
EMA(Exponential Moving Avarage)と表記します。
WMA以上に直近を重く評価する計算方式を採用しています。
期間による区別
ロウソク足何本分の平均を取るかによって区別し、例えば20本分の単純平均をとるなら20MAなどと表記します。
また、採用する期間の長さによって、短期移動平均線/中期移動平均線/長期移動平均線として区別します。
たむをの感覚になりますが、大体次のような感じかと。
・短期:〜25あたりまで
・中期:〜100あたりまで
・長期:それ以上
性質
移動平均線とレートの関係
ある時点の移動平均の値を、一定期間の平均取得コストであるという言い方をすることがあります。(フィクションですが、大体いい線いってるらしいのでそうみなすことがあります。)
移動平均線からレートが大きく離れると移動平均へ戻ろうとする動きがよく見られます。
この特徴を捉えるためのインジケータで移動平均乖離率を表示するものもあるくらいです。
レートが移動平均線の上をピョンピョン飛び跳ねる動きを見せたり、移動平均線上を這いつくばって進む動きを見せたりすることもしばしばです。
こういったレートと移動平均線が意味のある絡み方をしているように見える状態を、「移動平均線が意識されている」といったりします。
期間200の移動平均線はよく効くと言われます。また、上位の足種(長い期間の時間足)の移動平均線ほどよく効くとも言われます。
どの時間足のどのMAが意識されるかはその時次第というところがあり、これを読み取っていくのはプライスアクション分析というテクニカル分析手法になるかと思いますので今回はやめておきます。
複数の移動平均線の組み合わせ
先に「平均に使う期間が長いほど移動平均線は滑らかになります。」といいました。
期間の異なる移動平均線を同一平面上に表示すると、移動平均線同士が近づいたり離れたり交差したりします。
この移動平均線同士の関係の特徴的なパターンを二つほど紹介します。
ゴールデンクロス/デッドクロス
期間の短い移動平均線が期間の長い移動平均線を下から上に抜くことをゴールデンクロスと言い、上昇に転じるサインのひとつと捉える見方があります。
逆に期間の短い移動平均線が期間の長い移動平均線を上から下に抜くことをデッドクロスと言い、下降に転じるサインのひとつと捉える見方があります。
パーフェクトオーダー
一般的には移動平均線は短期、中期、長期の3本を同時に表示させるのですが、上昇中に上から短期、中期、長期の順番で移動平均線が並ぶことをパーフェクトオーダーといい、このとき上昇がしばらく続きやすいと言われます。
逆に下降中に下から短期、中期、長期の順番で移動平均線が並ぶことも同じくパーフェクトオーダーといい、このとき下降がしばらく続きやすいと言われます。
最後に
たむをの実体験として、移動平均線はトレードする上で非常に役に立ちます。
現在インジケーターはほとんど移動平均線しか見ていませんが、それだけで十分に勝てています。
まさに最強のインジケーターだと思っています。